西の大寺、西大寺

平城京天平祭が無事に終了いたしました。
最終日はあいにくのお天気になってしまいましたが、ご来場いただいた皆様、そして奈良Tブースを訪れてくださった皆様、本当にありがとうございました!

さてさて、今回はこの天平祭の舞台からほど近い、西大寺の紹介をしようと思います。

奈良の都において、東の大寺が東大寺であるのに対し、西の大寺が西大寺。

近鉄線でも「大和西大寺」という駅があるにもかかわらず、東大寺にくらべてややマイナーな印象があります。
観光客のみなさんも、東大寺は訪れたけど西大寺は行ってないっていう方も結構いらっしゃるんです。

西大寺本堂

西大寺本堂(Wikipediaより)

上の写真が西大寺の本堂の写真です。手前のちょっと土手になっているところが、西大寺の東塔跡です。

西大寺は、天平の時代、ときの女性天皇である孝謙天皇が淳仁天皇に天皇の位を譲位して孝謙上皇になった時にできたお寺です。

孝謙上皇が道鏡というお坊さんを重用したことで淳仁天皇と仲違いし、日本史でいうところの「恵美押勝の乱」とよばれる戦に発展します。
この戦の際、孝謙上皇が勝利祈願のために四天王像を造ることを約束し、実際に勝利。そして祈った通りに四天王像を造立し伽藍を開いたのが西大寺の起こりであると言われています。

建立当初は弥勒金堂、薬師金堂など多くの建物があったものの、平城京が都でなくなった後は火災や台風被害などの影響もありほとんどの建物がなくなってしまったといいます。

その後、鎌倉時代に入って叡尊というお坊さんがこの西大寺の復興を行いました。そして現在は本堂、愛染堂、四王堂をみることができます。四天王像が祀られているのは四王堂で、ここではいまでも四天王像を見ることができます(ただし、開闢当時の像は四天王が踏みつけている「邪鬼」のみで、その他の像は後に作りなおされたものとのことです)

その他にも国宝級、重要文化財級の像や資料が数多く残る西大寺。

アクセスは大和西大寺駅からすぐ。平城宮跡に向かう方向と逆にすすむとすぐに西大寺にたどり着くことができます。

平城宮跡まで訪れた際はぜひ西大寺まで足を運んでみてくださいね!

 

 

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