格調高き尼寺 法華寺

ゴールデンウィークもいよいよ最終日。
昨日から一転、今日はとてもいいお天気の奈良です。観光の方も気持ちよさそうにあるいています☆

さてさて、昨日は西大寺について紹介いたしましたが、今日は西大寺から東方向、平城宮跡を抜けたところにある、法華寺を紹介しようかと思います。

法華寺の本堂

法華寺の本堂(Wikipediaより)

法華寺がある場所はもともと、藤原不比等(ふじわらのふひと)の邸宅だったとのことです。藤原不比等の娘である光明子が聖武天皇の皇后になった後、ここが宮寺となり、「法華寺」と命名されるようになったということです。

東大寺が総国分寺であるのに対し、この法華寺は総国分尼寺です。全国の国分尼寺の総括ということです。非常に権威のあるお寺でした。

このお寺には国宝の木造の十一面観音立像が本尊として安置されております。

おだやかで女性らしい顔つきをしており、全長は100センチほどと少し小さいのですがとても心やすらぐ感じの本尊です。この立像には、インドの王が「生身の観音菩薩は光明皇后である」というお告げを受け、日本に問答師という仏師を派遣し、光明皇后にお会いして像を作ったという伝説が残っています。全部で3体作成し、1体はインドの王へ持ち帰り、1体は皇后へ、そして残りの1体がこの法華寺に収められたとのことです。実際にこの本尊が作成されたのは17世紀に入ってからということですが、光明皇后の仏教への深い帰依や慈悲深さなどが後世まで伝えられていたことを示すエピソードとなっています。

また、法華寺には「カラブロ」と呼ばれる蒸し風呂の施設があるのですが、この施設に関しても、当時光明皇后が自らの手で1000人の垢をこのカラブロで流されたという伝説も残っており、こちらも皇后の人格をよく表すエピソードです。

法華寺には庭園もあり、尼寺らしい上品さが訪れる人を包みます。

光明皇后の慈悲に触れに、ぜひぜひ訪れてみてください。

詳しくは公式サイトもありますので、ご覧くださいね♪

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