唯一無二の小塔 海龍王寺

今日も大変いいお天気に恵まれました奈良市内。
日差しは強かったのですが空気はからっとしていて、大変すごしやすく気持ちのよいお天気でした。

そんな折、夏に向けて奈良T商品の新たなイメージを皆様にお伝えすべく、写真撮影を行ってきました♪

新作を含めた新しい写真がたくさん撮れましたので順次皆様にお見せすることができると思います。
楽しみにしていてくださいね☆

さてさて、先日から平城宮跡周辺のお寺を紹介していましたが、引き続き今日もお寺を紹介しようと思います。

本日は海龍王寺。

下の地図画像をみてもらうとわかる通り、先日紹介した法華寺から歩いてすぐの場所にあります。
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この海龍王寺も法華寺と同じく、光明皇后の発願によって建立されたお寺です。

法華寺の近辺は皇后宮として一つの敷地であり、その中でも隅の方に位置する海龍王寺は「隅寺」とか「門寺」と呼ばれていたとのこと。

それがなぜ海龍王寺と呼ばれるようになったのか。それは、遣唐使として唐の国へ派遣された玄昉に由来すると言われています。

玄昉が遣唐使としての役目を終えて帰国の船旅をしていた際、大変な嵐に見舞われ、絶体絶命の危機に。
そのときに海龍王の加護を得るために海龍王経を唱えたところ、無事に種子島へ流れつき、一命をとりとめました。

その後都に戻った玄昉はこの隅寺に住み、その後の遣唐使たちの旅の無事を祈るようになり、海龍王寺と呼ばれるようになったそうです。

この海龍王寺、こじんまりとしたお寺なのですが、境内には西金堂という建物があり、その中に「五重小塔」と呼ばれる文字通り小さな五重の塔が収められています。国宝に指定されており、小さいながらも五重塔を見事に再現しており、おもわずため息がもれる美しさです。

海龍王寺、五重小塔

もともと、西金堂、中金堂、東金堂と3つの建物の中に小塔が1基ずつ収められていたのですが、中金堂は本堂に建て替えられ、東金堂は明治時代の廃仏毀釈の影響でなくなり、現在は西金堂を残すのみとなっています。

なぜこんな小さな塔が?という疑問が湧いてきますが、これは、限られた敷地内で東大寺のような伽藍を再現したいという思いから配置されたものと考えられています。

こじんまりとしながらも歴史と文化、そして静謐さに満ちた海龍王寺。

みなさまもぜひ観光の安全を祈願しに足を運んでみてくださいね。

あ、あとこちらの住職は大変パワフルな方で、ホームページやブログ、Twitter等で積極的に情報を発信されていらっしゃいます。

興味のある方はホームページもぜひチェックしてみてください♪

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