在原業平ゆかりの寺 不退寺

こんにちは。奈良は少し不安定だったものの今日もからっとしてとても気持ちのいい気候でした☆
沖縄の方はもう入梅したという話も聞きますが、奈良を含め、本州はまだもう少しこの初夏の気持ちのいい季節を味わうことができそうですね。連休は明けたものの、この平日3日間お休みをとって大型連休にされた方も少なからずいらっしゃるようで奈良はまだまだ観光の方を多くお見かけします。
それでもいよいよこの週末でラストですね。GWが終われば梅雨の足音が徐々に聞こえてきます。

されさて、ここのところ連続して平城宮跡まわりのお寺を紹介しておりますが、今日も引き続き周辺のお寺をご紹介しようかと思います。

今日は前回の法華寺、海龍王寺から少しだけ離れた不退寺です。
不退寺は下の地図で示す通り、法華寺、海龍王寺に比べると近鉄線新大宮駅寄りになります。始めてだと少しだけわかりにくいかもしれませんが、新大宮からですと徒歩でだいたい20分弱くらい。
通りを挟むことになりますが、一条高校が目印になると思います。
近鉄奈良駅からバスも出ておりまして、「西大寺駅」行きか「航空自衛隊」行きのバスで「一条高校前」で降りると歩く距離は短くて済みます。

先日ご紹介した海龍王寺もかなりひっそりしておりましたが、この不退寺も付近を静寂が包む、とても静かなお寺になります。

不退寺

不退寺(Wikipediaより)

このお寺は、

世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

という非常に有名な古今和歌集の詩をおさめた在原業平ゆかりのお寺です。

そのため歌の上達を願う人達が多く訪れる一方で、業平は美男としても有名で、女性の参拝者も多く訪れるとのこと。

このお寺、もともとは業平の祖父である平城天皇が隠居所として建てた御所がはじまりでした。

それを業平が847年、天皇を弔うために聖観音菩薩像を作成し安置、この御所を「不退転法輪寺」としたのが不退寺のルーツとなります。

この聖観音菩薩像、なんとなくもの悲しげな顔をされているのですが、耳のところにリボンのような飾り(?)がつけられていて、なんとも言えない雰囲気を醸し出しております。

(ただし、このリボンは業平が作成したものではなく、後に追加されたものであるとのことです)
業平の理想の女性像であるとも言われるとおり、とても女性的で物静かな感じは一見の価値ありです。

お寺の周りにはとてもいい雰囲気のカフェなどもあり、参拝の疲れを癒してくれます♪

先日からご紹介している、西大寺、法華寺、海龍王寺、不退寺は徒歩で、そして一日で十分まわれる距離にありますのでお勧めのコースです。

観光の参考になれば幸いです☆

 

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