2014年5月 のアーカイブ

青々たる秘仏 金峰山寺

2014年5月10日 土曜日
みなさんこんにちは。
奈良は本日もすがすがしい五月晴れ。大変気持ちのいいお天気となりました☆
気温がけっこう高くて、半袖で過ごされている方もちらほら。
奈良Tの商品を取り扱って頂いている猫雑貨のベセルさんによると、気温が上がるにつれてTシャツをお買い求めくださるお客様が多くいらっしゃるとのこと☆
ありがとうございます!
ぜひぜひ奈良TのTシャツを着て奈良観光、楽しんでください☆

さてさて奈良の観光シーズンに合わせてお寺を紹介するシリーズ、今回はぐっと南に行きまして、吉野は金峰山寺をご紹介しようと思います。

吉野は山々の全面を覆わんばかりの美しい桜で有名で、特に4月は大変なにぎわいを見せているのですが、とても貴重な文化を持つお寺が数多くあることでも知られています。
その中でも特に有名なのが金峰山寺です。

上の地図が示す通り、金峰山寺は山の上にあります。
近鉄線の最寄りは近鉄吉野駅。そこからロープウェイで山をのぼっていきます。あ、もちろんロープウェイを使わずに歩いて登っていくことも可能です。坂は結構きついですがきちんと舗装されている道路なので、30分ほど歩けばたどり着きます。
無事到着した時の充実感はひとしおですので、体力に自信のあるかたはぜひ歩いて登ってみてください!

金峰山寺

金峰山寺

ロープウェイの駅からさらに少しだけ上り、途中大きな石の鳥居をくぐり抜けると金峰山寺です。大きな本堂が空に向かってどーんとそびえています。

現在の本堂は16世紀(1592年ごろ)に再建されたものだと言われております。開設者は7世紀の山林修行者である役行者(えんのぎょうじゃ)だと伝えられておりますが、この辺についてはあまりはっきりとはしていないというのが通説のようです。この地はもともと山岳信仰の霊地とされて、修験道という仏教とも神道ともまた少し異なる独自の宗教が発達しました。
金峰山寺もその流れをくんでおり、中に安置されている秘仏、蔵王権現も修験道独自の信仰対象であり、仏教の仏様などとはまた違った存在でした。

蔵王権現は釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の3体で、それぞれ過去世、現在世、未来世を象徴しているとのことです。

憤怒の形相をした、青々とした大変ダイナミックな像で、下から見上げると思わず息を呑む迫力です。

吉野を訪れた際には是非訪れていただきたいお寺ではあるのですが、蔵王権現は秘仏であるため公開されている期間が限られております。

平成26年は3月29日~6月8日までと、11月1日~11月30日までとなっております。

詳しくはお寺のサイトをご覧ください。

在原業平ゆかりの寺 不退寺

2014年5月9日 金曜日
こんにちは。奈良は少し不安定だったものの今日もからっとしてとても気持ちのいい気候でした☆
沖縄の方はもう入梅したという話も聞きますが、奈良を含め、本州はまだもう少しこの初夏の気持ちのいい季節を味わうことができそうですね。連休は明けたものの、この平日3日間お休みをとって大型連休にされた方も少なからずいらっしゃるようで奈良はまだまだ観光の方を多くお見かけします。
それでもいよいよこの週末でラストですね。GWが終われば梅雨の足音が徐々に聞こえてきます。

されさて、ここのところ連続して平城宮跡まわりのお寺を紹介しておりますが、今日も引き続き周辺のお寺をご紹介しようかと思います。

今日は前回の法華寺、海龍王寺から少しだけ離れた不退寺です。
不退寺は下の地図で示す通り、法華寺、海龍王寺に比べると近鉄線新大宮駅寄りになります。始めてだと少しだけわかりにくいかもしれませんが、新大宮からですと徒歩でだいたい20分弱くらい。
通りを挟むことになりますが、一条高校が目印になると思います。
近鉄奈良駅からバスも出ておりまして、「西大寺駅」行きか「航空自衛隊」行きのバスで「一条高校前」で降りると歩く距離は短くて済みます。

先日ご紹介した海龍王寺もかなりひっそりしておりましたが、この不退寺も付近を静寂が包む、とても静かなお寺になります。

不退寺

不退寺(Wikipediaより)

このお寺は、

世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

という非常に有名な古今和歌集の詩をおさめた在原業平ゆかりのお寺です。

そのため歌の上達を願う人達が多く訪れる一方で、業平は美男としても有名で、女性の参拝者も多く訪れるとのこと。

このお寺、もともとは業平の祖父である平城天皇が隠居所として建てた御所がはじまりでした。

それを業平が847年、天皇を弔うために聖観音菩薩像を作成し安置、この御所を「不退転法輪寺」としたのが不退寺のルーツとなります。

この聖観音菩薩像、なんとなくもの悲しげな顔をされているのですが、耳のところにリボンのような飾り(?)がつけられていて、なんとも言えない雰囲気を醸し出しております。

(ただし、このリボンは業平が作成したものではなく、後に追加されたものであるとのことです)
業平の理想の女性像であるとも言われるとおり、とても女性的で物静かな感じは一見の価値ありです。

お寺の周りにはとてもいい雰囲気のカフェなどもあり、参拝の疲れを癒してくれます♪

先日からご紹介している、西大寺、法華寺、海龍王寺、不退寺は徒歩で、そして一日で十分まわれる距離にありますのでお勧めのコースです。

観光の参考になれば幸いです☆

 

サイト用画像の撮影を行いました☆

2014年5月8日 木曜日
みなさまこんにちわ♡
GWは楽しめましたか??
奈良は5月5日だけはあいにくのお天気でしたが、
3日、5日といいお天気で天平祭のイベントも大盛況でした〜♪
足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました(^O^)♪

さて、昨日5月7日もカラッと晴れて絶好の行楽日和でした(*^_^*)

もちろん平日なのでのんびりおさんぽ〜という具合にはいきませんでしたが、奈良Tシャツのウェブサイト用の画像を春夏イメージに更新するために、
一日かけて撮影をしてきました☆

IMG_1692これはSHIKA Tシャツの撮影風景☆

IMG_1710これはSTAND UP JAPAN〜♪

IMG_1713そして定番人気のおもいっきり鹿Tシャツ

 

 

他にもたくさんステキな写真が撮れました(*´艸`*)

お披露目できるまでもう少しだけお待ちくださいね♪

撮影を通じてまた奈良が好きになったスタッフでした〜♡

 

*********************************

【奈良のTシャツ&グッズ専門店「NT Original Nara T project」】

mail:info@nara-t.com

 

 

唯一無二の小塔 海龍王寺

2014年5月7日 水曜日
今日も大変いいお天気に恵まれました奈良市内。
日差しは強かったのですが空気はからっとしていて、大変すごしやすく気持ちのよいお天気でした。

そんな折、夏に向けて奈良T商品の新たなイメージを皆様にお伝えすべく、写真撮影を行ってきました♪

新作を含めた新しい写真がたくさん撮れましたので順次皆様にお見せすることができると思います。
楽しみにしていてくださいね☆

さてさて、先日から平城宮跡周辺のお寺を紹介していましたが、引き続き今日もお寺を紹介しようと思います。

本日は海龍王寺。

下の地図画像をみてもらうとわかる通り、先日紹介した法華寺から歩いてすぐの場所にあります。
スクリーンショット 2014-05-07 22.42.42

この海龍王寺も法華寺と同じく、光明皇后の発願によって建立されたお寺です。

法華寺の近辺は皇后宮として一つの敷地であり、その中でも隅の方に位置する海龍王寺は「隅寺」とか「門寺」と呼ばれていたとのこと。

それがなぜ海龍王寺と呼ばれるようになったのか。それは、遣唐使として唐の国へ派遣された玄昉に由来すると言われています。

玄昉が遣唐使としての役目を終えて帰国の船旅をしていた際、大変な嵐に見舞われ、絶体絶命の危機に。
そのときに海龍王の加護を得るために海龍王経を唱えたところ、無事に種子島へ流れつき、一命をとりとめました。

その後都に戻った玄昉はこの隅寺に住み、その後の遣唐使たちの旅の無事を祈るようになり、海龍王寺と呼ばれるようになったそうです。

この海龍王寺、こじんまりとしたお寺なのですが、境内には西金堂という建物があり、その中に「五重小塔」と呼ばれる文字通り小さな五重の塔が収められています。国宝に指定されており、小さいながらも五重塔を見事に再現しており、おもわずため息がもれる美しさです。

海龍王寺、五重小塔

もともと、西金堂、中金堂、東金堂と3つの建物の中に小塔が1基ずつ収められていたのですが、中金堂は本堂に建て替えられ、東金堂は明治時代の廃仏毀釈の影響でなくなり、現在は西金堂を残すのみとなっています。

なぜこんな小さな塔が?という疑問が湧いてきますが、これは、限られた敷地内で東大寺のような伽藍を再現したいという思いから配置されたものと考えられています。

こじんまりとしながらも歴史と文化、そして静謐さに満ちた海龍王寺。

みなさまもぜひ観光の安全を祈願しに足を運んでみてくださいね。

あ、あとこちらの住職は大変パワフルな方で、ホームページやブログ、Twitter等で積極的に情報を発信されていらっしゃいます。

興味のある方はホームページもぜひチェックしてみてください♪

格調高き尼寺 法華寺

2014年5月6日 火曜日
ゴールデンウィークもいよいよ最終日。
昨日から一転、今日はとてもいいお天気の奈良です。観光の方も気持ちよさそうにあるいています☆

さてさて、昨日は西大寺について紹介いたしましたが、今日は西大寺から東方向、平城宮跡を抜けたところにある、法華寺を紹介しようかと思います。

法華寺の本堂

法華寺の本堂(Wikipediaより)

法華寺がある場所はもともと、藤原不比等(ふじわらのふひと)の邸宅だったとのことです。藤原不比等の娘である光明子が聖武天皇の皇后になった後、ここが宮寺となり、「法華寺」と命名されるようになったということです。

東大寺が総国分寺であるのに対し、この法華寺は総国分尼寺です。全国の国分尼寺の総括ということです。非常に権威のあるお寺でした。

このお寺には国宝の木造の十一面観音立像が本尊として安置されております。

おだやかで女性らしい顔つきをしており、全長は100センチほどと少し小さいのですがとても心やすらぐ感じの本尊です。この立像には、インドの王が「生身の観音菩薩は光明皇后である」というお告げを受け、日本に問答師という仏師を派遣し、光明皇后にお会いして像を作ったという伝説が残っています。全部で3体作成し、1体はインドの王へ持ち帰り、1体は皇后へ、そして残りの1体がこの法華寺に収められたとのことです。実際にこの本尊が作成されたのは17世紀に入ってからということですが、光明皇后の仏教への深い帰依や慈悲深さなどが後世まで伝えられていたことを示すエピソードとなっています。

また、法華寺には「カラブロ」と呼ばれる蒸し風呂の施設があるのですが、この施設に関しても、当時光明皇后が自らの手で1000人の垢をこのカラブロで流されたという伝説も残っており、こちらも皇后の人格をよく表すエピソードです。

法華寺には庭園もあり、尼寺らしい上品さが訪れる人を包みます。

光明皇后の慈悲に触れに、ぜひぜひ訪れてみてください。

詳しくは公式サイトもありますので、ご覧くださいね♪

西の大寺、西大寺

2014年5月5日 月曜日
平城京天平祭が無事に終了いたしました。
最終日はあいにくのお天気になってしまいましたが、ご来場いただいた皆様、そして奈良Tブースを訪れてくださった皆様、本当にありがとうございました!

さてさて、今回はこの天平祭の舞台からほど近い、西大寺の紹介をしようと思います。

奈良の都において、東の大寺が東大寺であるのに対し、西の大寺が西大寺。

近鉄線でも「大和西大寺」という駅があるにもかかわらず、東大寺にくらべてややマイナーな印象があります。
観光客のみなさんも、東大寺は訪れたけど西大寺は行ってないっていう方も結構いらっしゃるんです。

西大寺本堂

西大寺本堂(Wikipediaより)

上の写真が西大寺の本堂の写真です。手前のちょっと土手になっているところが、西大寺の東塔跡です。

西大寺は、天平の時代、ときの女性天皇である孝謙天皇が淳仁天皇に天皇の位を譲位して孝謙上皇になった時にできたお寺です。

孝謙上皇が道鏡というお坊さんを重用したことで淳仁天皇と仲違いし、日本史でいうところの「恵美押勝の乱」とよばれる戦に発展します。
この戦の際、孝謙上皇が勝利祈願のために四天王像を造ることを約束し、実際に勝利。そして祈った通りに四天王像を造立し伽藍を開いたのが西大寺の起こりであると言われています。

建立当初は弥勒金堂、薬師金堂など多くの建物があったものの、平城京が都でなくなった後は火災や台風被害などの影響もありほとんどの建物がなくなってしまったといいます。

その後、鎌倉時代に入って叡尊というお坊さんがこの西大寺の復興を行いました。そして現在は本堂、愛染堂、四王堂をみることができます。四天王像が祀られているのは四王堂で、ここではいまでも四天王像を見ることができます(ただし、開闢当時の像は四天王が踏みつけている「邪鬼」のみで、その他の像は後に作りなおされたものとのことです)

その他にも国宝級、重要文化財級の像や資料が数多く残る西大寺。

アクセスは大和西大寺駅からすぐ。平城宮跡に向かう方向と逆にすすむとすぐに西大寺にたどり着くことができます。

平城宮跡まで訪れた際はぜひ西大寺まで足を運んでみてくださいね!

 

 

平城京天平祭出店中です!!

2014年5月4日 日曜日
昨日、5月3日から行われている平城京天平祭、お天気にも恵まれて連日大勢の方が訪れてくださっております。

多くの方が会場に訪れております

大勢の方が来てくださって、大盛況です!

天平祭では、平城京時代の文化を模したイベントなどがたくさん行われる一方、奈良らしいものを販売するブースもありまして、我々奈良Tも出店させていただいております!

奈良Tのブースです!

奈良Tのブースです!

こちらが奈良Tのブースです。今回は弊社が運営している「ワインの王子様」という名前で出店しており、奈良Tの他にサイダーやワインなども扱っております!

しかも今回は通販ではまだ未発売、新作のポロシャツも販売しているんです♪
準備ができ次第、通販も開始いたしますが、待ちきれない!!!っていう方、開催期間中にぜひぜひ会場にお越しくださいね☆

奈良Tのレギュラーラインももちろん出店中!

奈良Tのレギュラーラインももちろん出店中!

お天気にも恵まれてとにかく気持ちのいい平城宮跡。

お近くの方、またはGWに奈良に訪れている方、ぜひぜひイベント会場まで足をのばしてください!

奈良Tのブースは、

奈良Tは地図の左、東市・西市のところです!

こちらの地図の左側、東市・西市と書いてある、佐伯門東側広場にあります!

皆様のご来場、お待ちしてます!!

 

今日から天平祭!

2014年5月3日 土曜日
ゴールデンウィークも後半に入ってきましたね。
今年は曜日の並びがあまり良くないですが、それでもお休みが多くとれるこの季節、奈良の街も大変にぎやかになっています☆

さてさて、本日5月3日から5月5日まで、平城宮跡におきまして、平城京天平祭が行われます。

天平祭の「天平」とは、かつて奈良に都があった時に即位していた聖武天皇時代の年号です。この時代に花開いた文化のことを「天平文化」と呼んでいます。

天平祭は、かつて栄華を誇った都の雰囲気を再現しようと始められたお祭りです。
鷹狩りや、衛士隊の再現など、当時の文化を模したイベントも数多く行われています。そんなわけで、これからの3日間は平城宮跡がかつての平城京になる楽しいイベントなのです♪

この天平祭には、我々奈良Tは、弊社が運営している「ワインの王子様」という店名で出店させていただいております。ワインの販売ブースと同じ場所で奈良Tも販売しておりますので、お越しいただいた際はぜひぜひお立ち寄りくださいね!

今回はなんと!新作のお披露目もさせていただこうと思っております♪♪

天平祭の詳しい詳細は、こちら、を御覧ください。